8月18日(金)に定例会を開催しました。以下は復習にお役立てください。アーカイブ視聴ご希望の方は、ぜひサロンメンバーにご入会ください。
直近相場動向
- 日経平均もNYダウ平均も8月に入ってから軟調な展開になっています。
- 米国市場は5月は停滞気味でしたが、債務上限問題がひと段落した6月に入ると上昇しました。
- 円安が進み、ドル円は146円台に入りました。ユーロ円の方が進行が早く、2008年以来の円安水準で160円に迫る勢いです。
- コロナ後の原油需要の高まりもあって、NY原油先物は80ドルと上昇傾向です。
日米の金融関連トピック
- 7月28日に日銀の政策決定会合があり、イールドカーブ・コントロール(YCC)の運用を0.5%を目処に柔軟化することを決ました。この発表は正午過ぎに行われましたが、その日の午前2時ごろに日経新聞が柔軟化を示唆するスクープを打ったため、発表前から株式市場に動揺が広がっていました。
- イールドカーブとは債券の利回り(金利)と償還期間との相関性を示したグラフです。日銀のYCCではでは、長期金利を0%、短期金利をマイナス金利にすることで、国内金融機関の収益改善を目指しています。
- 8月2日、フィッチレーティングで、米国債の格付けが最高ランクのトリプルAからダブルA+に引き下げられました。発表直後は市場の反応は限定的でしたが、その後の数日を見ると株式市場の上値を抑える要因になっているようです。
- 国債格付けはフィッチの他にもS&Pなど複数社が実施しています。歴史ある格付け会社のレーティングは市場に対するインパクトが大きく出ます。
次回の定例会は第三金曜日、9月15日20時からの予定です。