3月17日に定例会を開催しました。以下は復習にお役立てください。
直近相場動向
- 日経平均は3月9日に28734円の年初来高値をつけましたが、その後3月16日にかけては下落しました。
- 先の日経平均の上昇局面ではダウ平均、NASDAQは下落しており、メジャーSQの思惑で投資銀行による大きな日本株指数買いがあったものと推察できます。
- エネルギーや小麦の先物価格はどちらも2021年以来の安値となっていますが、日本が輸入に頼っているモノの価格は依然として上昇が続いています。
シリコンバレー銀行の金融破綻
- 3月10日に米商業銀行のシリコンバレー銀行が破綻し、取引所の同社株の売買も停止されました。米国債の急激な金利上昇により大きな赤字が発生し、それに伴って預金引き上げ騒動に発展した結果、最初の報道からわずか数日での破綻でした。
- 金融不安懸念はクレディ・スイス銀行にも飛び火し、欧米の株式市場は荒れましたが、米銀行など連帯して資金供給を表明したことで一旦売りが止まりました。
- リーマンショックなどの事例を振り返ると、銀行の経営危機への不安は簡単に根本解決するものではなく、しばらくは報道や要人発言に振り回される可能性が高いでしょう。