7月15日はかんない金融倶楽部の定例会でした。共有した主な内容を簡単に整理します。
直近相場動向
- 直近1ヶ月の日経平均は小動きでした。概ね25500円から27000円のレンジ内の動き、上下幅1500円に収まりました。選挙は買いということで下支えもあったようです。
- ユーロが対応米ドルに対してパリティの1ユーロ=1ドルを一時割り込みました。円安高でなく、ユーロ安も進んでおり、ドル高という方がしっくりくるようです。
- 8日お昼前に大きな事件があり、その際に大きな日経平均の下落と円高が起きました。有事の際の相場の動きが見られました。
東京電力元役員の賠償訴訟について
- 東京電力の元役員4人に対し、株主代表訴訟の地裁判決で13兆円の支払いが命じられました。個人の賠償額としては最大規模だと見られています。
- 株主代表訴訟は6ヶ月以上の株主であれば誰でも起こすことができます。会社に対しての賠償を経営陣に求めるものです。
- 仮に株主側が勝訴しても、株主に直接還元されるわけではありません。金銭は会社に支払われるため、毀損価値が少し回復することで間接的に恩恵を受ける感じになると思います。
経営者から見た株式会社の役割
- 株式会社は通常広くお金を集めるための手段として株式を発行します。ただ、起業当初はオーナーや同族経営者が全ての株を保有していることが多いでしょう。
- 企業が成長するにつれて出口戦略を考えることになります。大きく分けるとIPO、事業承継、M&Aです。
- 出口が近づくと、株式会社は株価のことを考えなければなりませんが、非上場会社には株価が通常ついていません。
- 株価をつけるための算定方法は大きく3つあり、企業規模や同族経営かなどによって算定方法が選択されます。ただし、その計算方法は単純ではありませんので通常は外部評価を受けることになります。
なお、過去分を含めた全ての動画アーカイブをサロンメンバー(有料)に公開しています。
次回の定例会は8月19日(金)開催予定です。