資産形成の重要性を理解した人は証券口座を開いてくれます。そして必ず聞かれます。何を買えば良いの?この質問に短く答えるのは簡単ですが、理由まで理解してもらう必要があります。なぜかというと、理由がわからないと個別の選択で失敗するからです。ここでは、はじめての投資信託の買い方について解説します。
<この記事でわかること>
投資初心者で投資信託をはじめて買う人が、数多くの商品の中から一つ選ぶことができる。
※当ブログは個人の感想です。特定の投資行動を推奨するものではありません。自己責任でお願いします。
いくらから始めるのか
口座を開いた、ある程度のお金を入金した。そうすると、ちょっと大きな買い物ができそうでワクワクしますよね。しかし深呼吸しましょう。資産形成は中長期で行うものです。目指す指標は年率6%です。最初に大火傷しては大変なことになります。
まずは1日100円または月1万円程度から始めましょう。個別株は30万円程度して事実上買えませんので、投資信託を積み立てることになります。NISAを使えば、利益が出ても非課税です。
どの投資信託を買うのか
これはずばりインデックス 型です。投資信託はファンドマネージャーが皆さんの代わりに運用します。インデックス型の対極にアクティブ型がありますが、ファンドマネージャーの腕にかなり依存します。よって、優秀なファンドマネージャーが運用する投資信託を選ばないと大きな損失につながる恐れがあります。
一方で、オススメするインデックス型は日経平均やTOPIXなど、原資産に運用成績が連動させる商品です。日経平均のインデックスであれば、日経平均が上がれば基準価額(株式で言う株価と同義)が上がります。ファンドマネージャーはいるのですが、あまり運用方針に介入することはできないので、腕があまり問われません。
インデックス投資信託の選定基準
基本的にインデックス型を選べば良いと言いましたが、そうは言ってもインデックスにもたくさん種類があります。では数あるインデックス投信の中からどれを選べば良いのでしょう。その基準となる考え方は次のとおりです。
コスト(信託報酬、買い付け手数料)が小さいものを選ぶ
投資信託には買い付けコストと運用コストがかかります。買い付け時には3%未満の手数料がかかるのが一般的ですが、インデックスは総じて低いものが多いです。0%のものも多々ありますが、もし手数料が設定してあっても1%未満のものを選びましょう。
さらに、考えるべきところは信託報酬です。これはファンドマネージャーの報酬などが含まれ、投資信託の資産、つまり皆さんから集めたお金からちょっとずつ差し引かれます。年間3.65%とすれば、10000円の資産ならば毎日1円ずつ差し引かれると思ってください。アクティブ型であれば、ファンドマネージャの腕が大事なのでこの程度お小遣いが出ていっても仕方ありませんが、インデックス型なら高すぎです。せいぜい年間1%未満のものを選びましょう。
ブルベア、レバレッジ型は選ばない
インデックス型の中にはブルベアやレバレッジ型と言う特殊な運用のものがあります。これは、指数連動型であっても特殊な動きをするので、積立にはオススメしません。買うのであれば、投資経験を積んで、その仕組みが理解できるようになってからにしましょう。
ビギナーはインデックス型でコストの低いものを選ぼう!
買い候補の投資信託の検索
ほとんどの証券会社には投資信託の検索画面があります。ここでは当ブログのスポンサーになってくれた(ありがとうございます)松井証券の検索画面を例に見てみましょう。
この画面の下のほうに行くと制度対象商品というのがあるので、つみたてNISAにもiDeCoにもチェックを入れて検索します。
ここで注目するのは先に述べたとおり、
- 購入時手数料
- 信託報酬
この二つです。それぞれ低いものを選びましょう。この商品の場合は、購入時手数料が0になっていますが、これをノーロード商品と言います。インデックス 型ではノーロードになっているものも多いです。あと、とても大事なことですが、タイトルにブルベア、レバレッジなどの文字が含まれているものは最初は避けておきましょう。
この操作を繰り返して、買っても良い投資信託が決まったらいよいよ購入です。
買うのが決まったら「積立」を
1日100円でも月1000円でも自分のスタイルで積立開始です。ここではその操作手順は割愛しますが、まずは画面の案内に沿って100円だけトライしてみましょう。今回は松井証券を例にしましたが、基本的にほとんどの証券会社で丁寧に操作ガイドがついています。
積立にしておくと売り買いのタイミングを図る必要がないので「ほったらかし投資」が実現できるよ!