転職などで新しい職場で働く際、健康保険証も新しいものを使って医療機関を受診することになります。ただ、病院を受診したくなった時、手続きの時差でまだ新しい保険証を貰えていない場合もあると思います。
そんな時に、病気や怪我になってしまった時はどうするかについてお伝えします。
対応策①:全額(一時的に)支払う
保険証がないと、原則として保険適用されませんので、
医療費全額を負担することになります。
しかし、保険証を貰った後に改めて受診した医療機関の窓口で提示すると、
自己負担相当額以外の部分は還付されます。
仮に、遠方などで再度同じ医療機関に通うことが難しい場合は、
加入する健康保険の団体に申請することで、還付が受けられます。
必ず診療明細書や領収証は取っておきましょう。
対応策②:資格証明書を取得する
あらかじめ医療機関を受診することがわかっている場合は、
「健康保険被保険者資格証明書」を取得することで、窓口での自己負担を軽減できます。
会社が健康保険の新規加入の手続きをきちんと済ませている場合は、
証明書を会社の所在地を管轄する年金事務所で取得することができます。
本人確認書類を年金事務所に持参し、手続きを行うと、早ければ即日発行が可能です。
もう少し、時間に余裕がある場合は、会社に申請を代行してもらうことも可能です。
対応策③:以前から引き続いて通院している場合
転職や就職に伴う保険証切り替えより前から同じ医療機関に通院している場合は、
医療機関側に事情を説明することで、全額負担ではない対応(3割以内の自己負担)に対応してくれることがあります。窓口の方をよく知っている場合は、相談してみましょう。
新たな対応策:マイナンバーの活用
2021年からマイナンバーを健康保険証として使えるようになっています。まだ対応している医療機関は少ないですが、徐々に拡充されています。マイナンバーを健康保険証と紐づけておくと、職場での新たな保険手続きが完了するのを待たずに、マイナンバーを健康保険証として使えますので、前述のような「間に合わない」ということが起きえません。
最後に
病気や怪我の場合は、比較的軽症の場合は市販薬で対処しても良いですが、数日悪い状態が持続するなど、自分で対処できない程度であればまず受診しましょう。
一時的に保険証を所持していなくても何とかなります。躊躇しないことが大事です。